水野しず展インタビュー(2/2)

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“総合型エンターテイメント施設”を名乗る気鋭のイラストレーター・水野しずさん。
この水野しずさんの作品展が5月16日から18日の3日間に高円寺デアデビルで行われた。
インタビュー後編では、言葉や音に対する考えを聞いた。

インタビュー前編:水野しず展インタビュー(1/2)

感情が3Dみたいに浮き上がっているんですよ

-水野さんのマンガも不条理ギャグというか、違和感が強いですよね。僕はバブ10個のやつがすごい好きで。水野さんのマンガはなんて言ったらいいんでしょうか。

水:んー。言葉にするとしたら、3Dかなと思うんですけど。

-3D?

水:そう3D。つまり立体なんですね。たとえば、「どうしようもない」って言ったときに、「どうしようもない」っていう流通されてる言葉としての「どうしようもない」というより、感情が3Dみたいに浮き上がってるんですよ。言葉って平面じゃないですか。それを3Dメガネかけたみたいに、フワーッて「どうしようもない」って言葉が立体にバーンって浮き上がっている感じをイメージしていただければ分かりやすいと思います。だから目に見えないし言葉にすることも難しいんですけど、私が描いているものってそういうもの。

発音するときってすごく神経質なんだと思います

水:あともう一つキーワードで言えば、私、ダブルゼータガンダムのオープニングの「アニメじゃない」っていう曲がすごく好きで、この曲の歌詞が自分のことを言っているようにしか思えなくて。私、歌ってそのとき感情移入できる歌しか歌えなくて、その言葉を自分の本心から発している感じがしないと、たとえカラオケで歌えたりとかしないんですけど、「アニメじゃない」は、always、365日24時間いつ如何なるときでも歌えるなっていう確信があるんですよ。だから、「アニメじゃない」、これが私が生きてる理由なんだなって思って、そういう世界の肯定の仕方なんですよ。アニメって、その人の見てるイメージとか、その人が読み込んだ図像の意味とか、そういうものがアニメだと思うのですけど、それってアニメじゃないんだよ、現実なんだよ、みたいなことを言っている。私は、その中の見方に対してアニメじゃないっていう視線を持っているし、私自身もアニメではない。私がイメージを現実世界にホログラムみたいに投射したときに、それはもうアニメではなくなる。私自身も、アニメではない存在として、この世界に現れるみたいなことを思ってますね。

-「アニメじゃない」の他にどんな曲を歌われますか?

水:昨日は、B’zの「ギリギリchop」が共感できたので歌いました。

-いまその状態なんですね。

水:そんなことはないんですけど、すごく切実な言葉として、その詩が自分の心に響いてきたので、それを自分の発音として音に置き換えられるなっていうのを思いました。私、発音するときってすごく神経質なんだと思います。何を音に置き換えるかみたいなこととか、音のイントネーションであったりとか、すごく気にしています。

(インタビュアー:じょいとも)

 

作家写真

水野しず | Shizu Mizuno

12月19日生まれ。東京都在住。
単独でイラスト、マンガ、映像、エッセイのほか、
4人組グループ「社会不適合サミット」としても活動。
近年の展示歴はシブカル祭。2013など。
デザイン誌+Designing にコラムを連載中。
http://mizuno-shizu.jimdo.com

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